退職すると聞いてまずすることとは？

まず最初に感謝の気持ちを相手にお伝えしましょう。
長年お勤めになられた方へのねぎらいの言葉をお伝えすることは、
お世話になった方への最大の感謝になるかと思います。

お祝いにどんな物を贈ればいいの？

退職祝いには、定番の花、観葉植物の他にお酒や、贈り先の方の趣味に合わせた物がよく贈られています。
再雇用、再就職が決定している相手にはビジネス用品を贈るのも良いでしょう。
形式ばった物を贈るより、好物や趣味に使う道具などを贈った方がより感謝の気持ちがこもった贈り物になります。
なかでもコチョウランが退職・退任祝に選ばれる理由として、花言葉に「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」とあるように大変縁起がいいことがあげられます。
これから新しい門出を迎える方に対して、いままでのお礼や感謝、そして将来への成功をお祈りして送る際には最も最適なお花がコチョウランとも言えます。

お花の相場（値段）はいくらぐらいがいいの？

定年退職する方と退職をして独立や起業などをしてステップアップの為に辞められる方もいらっしゃいます。
また退任祝いとしてお祝いを贈る方もいらっしゃるでしょう。
あくまで目安ですが、
友人、知人・・・　 5,000〜10,000円
身内・・・　　　　10,000〜30,000円
兄弟姉妹・・・・　10,000〜30,000円
親戚・・・・　　　 5,000〜10,000円
グループ・・・　　10,000〜20,000円
お取引先の場合　　 5,000〜15,000円
同じ課だった方などにはグループでまとめてお祝いするといった形が主で、
一人当たり1〜3千円程が相場になっています。
人数や関係性にもよって変わってきますので、あくまで金額は目安となります。

正しいマナーも失礼に当たるの?

退職祝いの場合、立札の表書きに「祝御退職」「御引退御祝」などと書くのは、正しいマナーです。
しかし、「退職祝いだなんて、まるで退職するのを歓迎されているようだ」と思われる方が中にはいらっしゃいます。
また、「まだまだ現役」というお元気な方の中には、「定年退職」「引退後はゆっくりと…」という言葉に対し、
複雑な思いを抱く方も少なくありません。
そういう方には、「退く（しりぞく）」というマイナスイメージの言葉を避け、「御祝」などとするのが無難です。
今までお世話になりました、という気持ちを込めて「御礼」なども良いかもしれません。
ただし、常識やマナーにこだわる方には、きちんと「御定年御祝」などと書くのが無難でしょう。

お祝いには、こうすれば正解、という形はありません。
大切なのは、相手の価値観に配慮する、思いやりです。

また退職・退任と辞任には、大きな違いがありますので使用する場合は注意してください。
『退任』とは、任務から退くこと、『退職』とは、その職を退くことを言います。
定年退職の場合も、退職という言葉を使います。どちらか迷った場合は、退任の方がいいと無難かもしれません。

お花はいつ届ければいいの?

送別会などに参加する場合は、
その場で感謝の言葉とともに直接手渡しすると喜ばれます。
しかしながら、鉢物の場合お持ち帰りが大変となる場合もありますので
後日ご自宅にお届けされるほうが良い場合もあります。
社内などで渡す場合は退職日の前日までに贈ると良いですが、
あまり早すぎるのは失礼にあたりますので、 退職される最後の2,3日前くらいが丁度良いと思われます。
退職後に知らせを受け、贈り物を贈るのであれば出来るだけ早い方が良いでしょう。
知らなかったとはいえ、遅れたお詫びの言葉を一言添えると好印象です。

お祝いの立札はどのように書けばいいの？

胡蝶蘭等にお祝いのメッセージを明記する場合は、立札が一般的です。
立札の記載方法はいろいろございますが、定年退職の場合は「退職御祝」「御引退記念」「祝　定年御退職」、
自主退職の場合は「御勇退記念」「記念品」、今までの感謝、御礼の意味をこめて「御礼」という記載が多いです。
また贈る側の会社名と代表者名は必ず立札に記載し、お届け先の相手様のお名前は記入していなくてもマナー的に問題ありません。
法人様ご利用の場合は、立て札で木目調のものをお勧めいたします。
通常、木目調立て札をお選びいただきますと、立て札を胡蝶蘭よりも上のところに目立つように掲示しますので、
お花に札が隠れてしまってお名前が見えなくなることがないので目に留まりやすくなります。
縦書き、横書きのどちらでも良いので文字とのﾊﾞﾗﾝｽをみてご案内させていただきます。

お祝いのﾒｯｾｰｼﾞｶｰﾄﾞの書き方は？

メーッセージカードをお送りする際に注意する点としては、
「厳しい経済情勢ですが・・・」などの否定的な表現は避けましょう。
また「会社を去る」や「今までの人間関係をリセットする」というマイナスのイメージが強調されないように注意し、
今までの感謝の気持ちと、新しい人生への応援の気持ちが込められた文章を贈るように気を付けましょう。

■例文をご紹介します。

お祝いを貰った際のお返しはどうするの？

退職祝いをいただいたとき、通常ならお返しは不要ですが、後日お礼状は出してもよろしいかと思います。
お世話になった方や今後もお付き合いがある方には、お返しされてもよいかと思います。
「退職後にわざわざお返しするのも…」と思われる方は、
退職する日に職場のみんなで食べられる菓子折りなどを渡すようにするとよいでしょう。